3.水温55度の魔法瓶
ソース:「55度の魔法瓶」と呼ばれるハイテク製品に関する情報が、SNSで広く伝わっている。ネット上の説明によると、この魔法瓶に沸騰したお湯を注ぎ、力を込めて振ると、1−2分内に55度の温水になるという。また冷たい水を入れた場合もすぐに55度になり、「意外な温かさ」をもたらしてくれるという。
真相:この製品は、相変化材料による加熱・冷却機能を謳い文句にしている。いわゆる「相変化」とは、物質の状態の変化、例えば固体・液体・気体の変化として理解できる。しかしこの製品を分解したところ、材料はただのアルミ合金で、間に大量の食塩水が入っているだけにも関わらず、ハイテク製品と称されていたことが分かった。いわゆる温度変化に使用されていたのは、物理の知識における最も単純な熱伝導の原理だった。