○「スーパーチャイナ」を韓国人はどう観たか
朴氏は、「全世界に対する中国の影響力が増大していることから、我々は、米国、アルゼンチン、スリランカ、ケニアなど五大陸20数カ国を訪れ、「アメリカからみた中国」「欧州から見た中国」「アフリカから見た中国」などのさまざまな異なる見方を紹介したいと思った」と話した。
同番組の大きな特徴のひとつは、米ハーバード大のJoseph Nye教授やシカゴ大政治学部のJohn J.Mear-sheimer教授など、多国間国際政治関係分野で世界トップレベルの専門家の見解が紹介されていることだ。このほかにも、政府高官、ビジネスマン、一般市民など、さまざまな立場からの視点が取り上げられている。
「スーパーチャイナ」が放映されると、たちまち韓国社会から注目が集まった。ある韓国人は、「中国の現実を紹介してくれる、これほど大掛かりなドキュメンタリーは、極めて貴重で、まるで中国を理解するための『百科事典』のようだ」「中国の国力が強大になり、中韓の経済関係が日ごとに深まるにともない、この番組は、我々韓国人が、より深く考え、より良く対応するために大いに役立つ」といった声が、韓国の市民から上がった。同時に、「この番組を見て、ある意味での『危機感』を抱いた」という人も少なくなかった。当然のことながら、「まるで中国賛歌のような番組」といった批判的な意見も、いくつかあった。