韓国KBSテレビが制作した新年特別企画・大型ドキュメンタリー「スーパーチャイナ」が、韓国で大好評を博し、非常に大きな反響が起こった。また、中国のSNSでも話題の的になった。中国人ネットユーザーからは、「制作側が中国を褒めすぎている。ややバツが悪い」という意見もあった。新華社が伝えた。
韓国KBSテレビがこのドキュメンタリーを作った背後には、どんな狙いがあったのだろうか?記者が担当プロデューサーを特別取材し、ドキュメンタリーの舞台裏について話を聞いた。
○プロデューサーは「中国通」
韓国KBS企画制作局プロデューサーの朴晋範(パク・ジンボム)氏は、「韓国社会の中国に対する関心は、高まる一方だ。視聴率の高さは、韓国人の中国に対する関心度の高さを反映している。このような情勢のなかで、今回のドキュメンタリーが放映されたのは、まさにジャストタイミングだったと言えるだろう」と語った。
清華大学大学院ジャーナリズム専攻修士課程を卒業した朴晋範氏は、「スーパーチャイナ」の3人のプロデューサーのひとり。これまでに、記者として中国に長年駐在した経験があり、中国語は堪能だ。朴氏によると、制作チームの最初の目的は、「中国の枠組みを視聴者に深く理解してもらうこと」だったという。
「中国に対する韓国人の見方は、ほとんど肯定的なものだが、極端な否定的な見方も一部にある。そのひとつは、中国の国力が強く、将来的には超大国となり、韓国に脅威をもたらすという考え方。このほか、中国はまだ貧しい国であり、「海賊版」大国だという見方もある。番組制作チームは、これらの独りよがりな見方を変え、韓国人に、客観的かつ公正に中国の飛躍的発展を評価してほしいと考えた」と朴氏は続けた。