▽海外通販:200カ国・地域の消費者が中国の商品を喜んでいる
海外のものを買い入れると同時に、中国のものを売り出して、世界により多くの「メードインチャイナ」を行き渡らせることも必要だ。
ナイジェリアの部落に住む消費者は、最近「速売通」に夢中だ。現地では売っていない洋服、靴、帽子や電化製品が、中国から郵便で送られてこの部落にたくさん入り込んでいる。
ブラジルのデパートで販売員をしているラファエラさんは、時間ができれば速売通で海外通販を楽しんでいる。「速売通の商品は質がよく値段も安くて、素通りなんてできない」のだという。
こうした反響は、ロシアやブラジルをはじめとする世界の約220カ国・地域で消費者が持続的に増加中という購買データにも現れている。アリババが世界市場向けにうち出した淘宝(タオバオ)の国際版・速売通は、いつの間にやら世界の消費者の中国に対する印象を変えつつある。
▽可能性は無限:たくさんのイノベーションと転換が押し寄せている
未来のイノベーションについて語る時、アリババ関係者にはさまざまなイメージがあり、語り始めるとなかなか止まらない。
速売通の沈滌凡シニアディレクターは、「海外のブランドのために代理加工を請け負う中国のあまたの企業はバリューチェーンの末端に別れを告げられるのだろうか。独自の中国ブランドを樹立することができるのだろうか。できる。通販プラットフォームを通じて、世界の消費者に向き合うことが容易になったからだ」と話す。