同公司の国際化発展への歩みは加速しており、特に商用打ち上げサービスと包括的な衛星輸出業務の開拓が加速している。中国航天ブランドの国際的な影響力がさらに強まっていることは、国際社会も広く認めるところだ。
▽重大なイノベーションの飛躍が、中国宇宙航空事業が世界と歩みをともにすることを後押しする
同公司にとって、有人宇宙航空事業、月探査プロジェクトなどの国の重大宇宙航空プロジェクトの成功は、ブランドの育成につながったほか、ブランドのイメージや実力を集中的に知らしめることにもつながった。
1999年から現在までの間に、同公司は「神舟」10機、ターゲット飛行装置1機を開発し、有人宇宙飛行、宇宙船外の活動、接近・ドッキングなどの重要技術を相次いで完成させ、中国は世界3位の、有人宇宙航空技術を独自に掌握した国になった。
重大なイノベーションの飛躍を遂げるごとに、「神舟」は世界の同種の宇宙船の技術水準に到達、または部分的にこれを追い越し、平均年齢33歳の若いチームが中国の「神舟」ブランドを押し上げてきた。
月探査プロジェクトの「三歩走」や「嫦娥3号」の任務の中で、同公司五院が開発した探査機「嫦娥3号」は非の打ち所のない完成ぶりで、広大な宇宙スペースにおいて中国の宇宙航空事業の新たな一里塚をうち立てた。
▽中国の宇宙航空事業は巨大な無形資産になった
宇宙航空技術は中国の宇宙航空事業に力強いエンジンを与えただけでなく、イノベーションを繰り返して、経済や社会にグリーンで力強いエネルギーを与えてもいる。
「神舟」有人飛行の生命保障システムに生まれ変わった鉱山用救急装置は、もともと中国石炭産業のために作られた装置だ。6〜16人を収容することができ、この中に逃げ込めば120時間以上生命を維持できるちうもので、事故が起きた時には炭坑で働く人々を守る「命の傘」になる。
「神舟1号」には農作物の種子が積み込まれ、「宇宙での変異誘発実験」を行った。「神舟2号」は初めて微小重力の環境下で宇宙生物科学、宇宙材料、宇宙物理などの分野の実験を行った。「神舟10号」は初めて宇宙科学の普及講座を行った。「神舟」は宇宙スペースの運搬ツールであると同時に、これまでずっと「新技術の実験室」というもう一つの役割も担ってきた。
中国の宇宙航空分野の関係者は謹厳で実務的という「ブランド」で、世界の友好国に賞賛されるだけでなく、世界の尊敬も勝ち取っている。中国の宇宙航空事業のブランドとビジネス上の信頼はすでに巨大な無形資産になったといえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年4月3日