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「英語が母語」だけで中国で就職できる時代に幕

人民網日本語版 2015年04月09日10:24

仕事を求めて中国に来る外国人が増加しているものの、ビザ取得が難しくなっているほか、能力のある中国現地の労働者が増加しているため、以前ほど簡単なことではなくなったと感じている外国人も少なくない。それでも、最近北京で開催された外国人を対象にした合同企業説明会には、きっちりした正装の外国人やボロボロのTシャツとジーンズの外国人など、大勢が集まった。「外国人」というだけで、中国では良い仕事が見つかるという時代は既に終わったことを多くの外国人が理解している。 環球時報が米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」が7日に掲載した記事を引用して報じた。

中国に来て14年になるというフィンランド人のエンジニアは、「就職市場が縮小しているため、チャンスは非常に少ない」と肩を落とす。多くの外国人求職者は、スキルとして英語を掲げるが、それでも、教師の資格証の提示を求める雇用者が増加していることや中国政府が犯罪記録の調査、健康診断、厳格な入国手続きなどを求めているため、仕事を見つけるのはやはり難しいこととなっている。

一方、外国人求職者らも、仕事を選ぶようになっている。英語を教えて2年というある外国人(33)は、「つまらないから、もう飽きた」と語る。外国人に人気の職業は現在、技術職やマーケティングなどだ。

企業側も、「汚染問題や高騰する中国の生活費などを背景に、条件を満たす外国人を探すのは難しくなっている。北米から来る求職者は数年前に比べて減少している。それに対して、スペインやウクライナ、東ヨーロッパ、ロシアなどから来る求職者が増加している」とする。現在英語を教えているスペイン人は、「ヨーロッパの経済が好転したら、帰国を考える」とし、「仕事はあるけど、ぴったりの仕事がなかなか見つからない」と説明する。

企業や中国で長年働いている外国人は、「全体的に、中国は外国人をあまり歓迎しなくなった」と口を揃える。米国やヨーロッパの商工団体・中国商会が実施した年度調査でも同様の結果が出ている。

外国人求職者の多くは20代-30代の若者だが、高齢の求職者もいる。例えば、60歳のニュージランド人男性は、「国際スクールの年齢上限にひっかかった。もし、仕事が見つからなければ帰国して農場に戻る」とし、同男性の妻も、「豚農家の男性ではなく、数学の教師と結婚したかった」と語った。 (編集KN)

「人民網日本語版」2015年4月9日  

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