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自動車の3D印刷、夢か現実か? (3)

人民網日本語版 2015年04月10日08:11

◆本当に完成車を印刷できるのか?

現段階の3D印刷技術を見ると、自動車のすべての部品を印刷する、もしくは1台の自動車を直接印刷することは非現実的だ。なぜなら3D印刷に使用できる材料には制限があり、自動車の強度の条件を満たす材料が見つかりにくいからだ。車体の外側、もしくはプラスチック製の部品ならば、3Dプリンターでも製造できる。

ゆえに自動車業界にとって、現在の3D印刷技術の意義は、設計と開発の方にある。

デザイナーは1台の自動車を設計する際に、まずは図面から取り掛かり、その後さらに設計ソフトを使い図面を正確なデータと3D模型に変える必要がある。デザイナーは3D印刷技術を使えば、パソコンで作った3D模型をプリンターに入力するだけで、粘土模型を印刷できる。開発チームの全メンバーがこの模型をベースとし改良に取り組むことで、自動車の設計効率を大幅に引き上げることが可能だ。

3Dプリンターで自動車を直接ロット生産するためには、材料や速度のさらなる進展が必要だ。現時点では、自動車の3D印刷は夢物語にすぎない。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年4月10日


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