実は、いわゆる「零点場」は、午前0時の上映回分だけではなかった。夜中に映画館を訪れる観衆があまりにも多かったため、北京の万達影城では、同日未明の2時45分上映分も臨時に追加、席は満席だった。多くの観衆が上映時間137分の映画を観終わったのは、すでに明け方5時を過ぎていた。観衆たちは、ややかったるい様子で、「これから職場に直行できる」とにやにやしながら話した。
〇人気爆発、「休日神話」を覆す
例年の動向を見ると、毎年3月と4月は、映画市場ではオフ・シーズンにあたる。4月12日前後は、「清明節」シーズンの活況もおさまり、静かな時期だが、市場が突然、これほど活気に満ち溢れたことは、確かに不思議な現象だ。
中国映画市場はここ数年、観客が集中する祝祭日シーズンに依存する傾向が高く、興行収入の新記録が出るのは、旧正月、クリスマス、バレンタイン、夏のピークがほとんどだった。今回のように、取り立てて何もない平凡な日に記録が塗り替えられるのは初めてのことだ。
〇ポール・ウォーカー氏が事故死、永遠の別れ
「ワイルド・スピード」シリーズ第7作の撮影中だった2013年11月30日、俳優のポール・ウォーカー氏が交通事故で死亡した。このため、同作品の撮影は中断、脚本は改稿され、2014年7月に予定されていた作品公開は、今年にずれ込んだ。
映画のラストシーンは、ポールが扮する予定だったブライアン・オコナーと妻のミーヤ、彼らの子供がビーチで寛ぐシーンだが、「オコナーの最も美しいエンド」と称されている。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年4月14日