中国の工場といえば、その特徴は巨大さ。数万人を雇用する、一つの街のような巨大工場があちこちにあった。しかし今、フォックスコンのような例外はあるが、全体的には中国の工場は縮小とトレンドに向かっている。人件費や労働コストの上昇、優遇政策の取り消し、受注量の減少と行った逆風が原因だ。
もっとも規模の縮小はビジネスの悪化を意味しているわけではない。従業員が少ない小規模の工場は価格競争力が強く、利益をあげやすい。もっとも能力を上回る受注には孫請けを頼む必要もあり、品質の管理は困難だ。発注する外国企業にとってもコントロールが難しい。専門家はダウンサイジング以外にもコスト削減や経営効率改善は可能だと指摘する。ある専門家は中国の工場はこれまで経営を軽視してきたと指摘し、経営の改革・改善以外に生きのびる道はないと警告した。
レコードチャイナ 2015年4月20日