侯孝賢監督とカンヌ国際映画祭の縁も深い。侯孝賢監督はこれまで同映画祭に、審査員賞を受賞した「戯夢人生」(93)のほか、「憂鬱な楽園」(96)、「フラワーズ・オブ・シャンハイ」(98)、「百年恋歌」(05)など6度にわたってコンペ部門に出品してきた。7度目の出品となる「黒衣の刺客」は、舒淇、張震、阮経天(イーサン・ルアン)、妻夫木聡ら超豪華キャストが集結し、1年半をかけて制作された。中国、唐代末期の文学者・裴鉶の短編小説集「伝奇」の中の一編「聶隐娘(じょういんじょう)」を元にした物語は、幼い頃に誘拐され、刺客に育て上げられた聶隐娘(舒淇)がいかに時代を揺るがす伝説的な女侠となっていくのかが描かれる。
このほかに、フランスのジャック・オディアール監督の「Dheepan(原題)」、マシュー・マコノヒーと渡辺謙が共演した米国のガス・バン・サント監督作「Sea of Trees(原題)」、是枝監督が吉田秋生氏の人気少女漫画を映画化した「海街Diary」など数多くの注目作が出品されている。
第68回カンヌ国際映画祭は5月13日から24日まで開催され、「ノーカントリー」「トゥルー・グリッド」などで知られる米国の著名監督、ジョエル・コーエンとイーサン・コーエン兄弟が審査員長を務める。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年4月20日