■髪型によって引き起こされた騒動
靴の規則のほかにも、髪型に関する規則が多くの学生を悩ませている。米国フロリダ州の12歳の少女・バネッサさんの髪は生まれつき天然パーマなうえ、カールが非常に強かった。そのため、見かけはまるでパーマを当てたボンバーヘアーのようだった。バネッサさんのこの髪型が、学校の不満を引き起こしてしまった。学校はバネッサさんの髪型は校則違反だとして、「人の迷惑になるから退学しろ」と脅した。バネッサさんは、「天然パーマのために、学校で異質な存在となり、クラスメートたちからも嘲笑の対象となってしまった」とし「嘲笑だけならまだよかったが、一番つらかったのは、学校が天然パーマは他の学生に影響を与えるという理由で、髪にストレートパーマをかけるか、短く切るように強制してきたことだ。そうしなければ、退学させると脅された」と語った。バネッサさんの母親は、「娘のために最後まで学校と戦う」と述べている。
これ以前にも、米国アラバマ州の15歳の中学生が髪の毛が赤いことを理由に、学校から退学を言い渡されるという出来事があった。学校側は赤い色の髪は生徒たちが安心して勉強するのに悪い影響を与えるため、髪の色を自然な色に染め直すように求めた。15歳のヘイリーさんは髪を赤く染めてから3年になる。この期間中、学校側はヘイリーさんが校則に違反しているとは考えていなかった。しかし、新学期が始まった初日、新しく任命された校長が赤く染めた髪は校則に違反すると考え、ヘイリーさんに学校を退学するよう求めた。娘を早く学校に復帰させるため、ヘイリーさんの母親は弁護士を雇い、学校側に赤い髪を許すように求めたが、学校からは拒絶された。ヘイリーさんは、仕方なく、髪を茶色に染め直して、学校に復帰した。