「自由の闘士」は、2009年に広州で設立、現在のメンバー数は20人あまり。階層がはっきりしており、上下関係は厳しく、3階層に分かれている。最上層には代表が1人おり、グループの各事項に関する意思決定を行う。牧師と財務担当者が補佐をしている。次の第2階層は、5人の容疑者で構成された「元老委員会」で、各種犯罪活動の実施を監督する責任を負っている。最も低い第3階層は、多くの「実行メンバー」で構成されており、強盗、傷害、麻薬密売、恐喝、不法監禁などの違法犯罪活動を行う。
同グループは毎年年次総会を開き、制服、ゴム製リストバンド、スカーフ、帽子などのユニフォームを配布していた。
警察の調査によって、同グループは、新規加入メンバーから会費を徴収し、暴力的手段を用いて他人の借金取り立てを行う、あるいは他人を脅して現金や財産を巻き揚げる、などの方法で経済的利益を得ていることが明らかになった。また、他人にメンバー加入を強要し、拒絶されると、斧、刃物、棒などの凶器を使い、「見せしめ」として拒絶した人物に暴力を振るった。このほか、邪魔、争乱、群れをつくるなどの妨害行為によって、社会・経済生活の正常な秩序を破壊するといった非暴力手段によっても、利益を得ていた。
警察は、「この外国人犯罪グループは、社会に深刻な危害を及ぼしており、広州在住の外国人たちの一部で勢威を振るっている。グループから仕返しされることを恐れて、被害届を出すことをためらっている被害者も多いが、そのような心配をせずに、一刻も早く警察に被害を届けて欲しい」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年4月29日