中国青年報社会調査センターはこのほど、100万人の基層労働者を会員として擁する、農民工(農村から都市に出て働く出稼ぎ労働者)向け求人求職サイト「大谷打工網」と提携し、農民工を対象とした今後5年間の予測に関する単独調査を実施した。この結果、調査対象となった農民工の現状に対する満足度は「かなり低い」ことが明らかになった。「現状に満足している」と答えた人は全体の14.5%にとどまり、「不満」と答えた人は48.1%を占めた。中国青年報が報じた。
調査によると、「現状に不満」と答えた農民工の多くが、仕事に対して不満を抱いていた。半数以上(50.4%)が、現在の職場環境に「あまり満足していない」または「満足していない」と答え、「満足している」あるいは「まあまあ満足している」と答えた人は8.3%にとどまった。
現状に満足していない農民工は、具体的にどんな点に不満を抱いているのだろうか?調査によると、「恋愛・結婚問題」を挙げた人の割合が最も高く47.8%、その次は「仕事がキツすぎる(38.4%)」で、「老後の不安」「子供の教育」「社会保障が完備されていない」などが続いた。
調査の結果、「子供は故郷に残し、地元の学校に通わせている」農民工は25.5%を占めることが判明した。出稼ぎに出た両親と離れて暮らす「留守児童」は、農民工にとって、まだ解決されていない重要問題のままだ。