中国のスマート便座メーカーが繁忙期を迎えている。中国人が日本で温水洗浄便座などを「爆買」していることをきっかけに、中国国内のスマート便座市場も活気づいているのだ。では、温水洗浄便座には、海外に行って買って帰るほどの魅力が本当にあるのだろうか?温水洗浄便座を使用するには、「水」や「電気」が必ず必要であるため、地域によって使用条件も異なるのではないだろうか?北京青年報が報じた。
実際には、スマート便座は、言われているほど「画期的」なものではなく、海外で買ったものを中国で使うと、そのクオリティが大きく下がる可能性が高い。
「中国の水に合わない」温水洗浄便座も
中国人が海外でぜいたく品を買うというのはすでに珍しいことではなくなっているものの、温水洗浄便座をいくつも抱えて海外から帰ってくる必要が本当にあるのだろうか?実際には、化粧品がそれぞれの国の女性の肌の質に合わせて生産されているのと同じく、温水洗浄便座も使用する国の状況に合わせて作られている。
温水洗浄便座に必ず必要な物に「水」がある。しかし、地域によって水質が異なることが原因で、問題が発生することもある。ある業界関係者によると、日本で初期からスマート便座を手掛けているパナソニックなどは、水質の違いが原因で、ノズルが詰まったり腐食したりすることがないよう、各地の水質を調査・研究している。そして、その結果を分析し、材料の高い基準を設けることで、品質を確保している。しかし、日本に合わせた商品を生産している小さなメーカーは異なり、日本現地の水質だけを考慮して温水洗浄便座を生産しているため、それを中国に持って帰って使用しても、日本で使うのと同じクオリティを期待することはできない。寿命や效果は日本で使用するより大幅に下がるだろう。
その他、日本を含む多くの国は、トイレとバスルームが別々であったり、しっかりと隔てられていたりするため、温水洗浄便座に防水機能を必要としない。しかし、中国では、防水機能が必ず必要。電気回路に水が接触すると安全性にもかかわるため、便器のふたの防水性は非常に重要になる。温水洗浄便座も「水が合わない」ことがあるのだ。