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輸出入データ低下「原因は複雑、悲観するな」専門家

人民網日本語版 2015年05月12日08:05

中国税関総署が8日に発表した最新のデータでは、中国の輸出入データはいずれも低下し、3カ月連続の低下傾向となった。このため世界中で熱い議論が引き起こされている。中国の貿易状況は市場の予想を下回り、経済情勢は厳しさを増す。商務部(商務省)国際貿易経済協力研究院対外貿易研究所の李健所長は同日、「中国の過去4カ月間の対外貿易情勢の厳しさの原因は多方面にわたるが、むやみに悲観する必要はない。対外貿易データは何もかも暗黒というわけではなく、明るい点もたくさんある」と述べた。「環球時報」が伝えた。

税関総署がまとめたデータによると、4月の輸出入額は1兆9600億元(1元は約19.3円)に上り、前年同月比10.9%減少した。輸出は1兆800億元で同6.2%減少、輸入は8739億元で同16.1%減少し、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2102億1千万元の黒字となり、黒字額は同85.2%増加した。今年1~4月の輸出入額は累計7兆5千億元に上り、前年同期比7.3%減少し、輸出は同1.8%増加、輸入は同17%減少だった。

中国が発表した貿易データについて、海外メディアは相次いで悲観的な見方を示し、対外貿易低迷の原因を分析した。米国ブルームバーグ社は8日、「中国の輸出は4月に『思いがけない』低下に見舞われ、経済には新たな圧力が加わり、競争力が低下した。中国経済はこれまで生産過剰と競争力低下といった厳しい課題に直面してきた」とした上で、さらに分析を加え、「米国経済の復興、内需の拡大は中国にとって好材料だが、このプラス要因は欧州経済の低迷や対日輸出の減少といった要因により相殺された。データによると、今年1~4月に、中国の対米輸出は前年同期比9.2%増加したが、対欧州連合(EU)輸出は0.7%減少し、対日輸出は同12%も低下した。貿易額をもとに加重平均して計算すると、人民元は過去1年間に10%値上がりしており、これが中国の輸出競争力の低下を招いた直接の要因だ。英国の市場調査会社キャピタルエコノミクスのエコノミストのジュリアン・エバンス・プリチャード氏は、中国の年初の輸出の不安定さは春節(旧正月)の影響をある程度受けたからだとの見方を示す。だが氏は『中国貿易の見通しに引き続き楽観的な見方』を示しており、『マイナス成長は短期的な現象にとどまる』との期待を寄せる」と報じた。


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コメント

最新コメント

宮田聡美   2015-05-1258.253.192.*
中国の輸出入額が下がっているって、そりゃ中国経済にとって明るいニュースではないけれど、だからとって悲観論煽るのは、無知、無責任、無恥ってもんです。中国も改革や産業構造の転換をしっかりやらにゃいかんけど、日米欧だって既得利益層が威張ってるから経済政策行き詰っちゃってるし、そのくせロシアやイランや朝鮮とかに偉そうに「経済制裁」したり「包囲網」とか軍事演習とか無駄なことばっかしてるし、サウジが身勝手に石油の価格下げたり、ウクライナとかフィリピンのような「チンピラ国家」が紛争煽ったりして、世界経済の発展を邪魔してるからでしょ。

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