〇「子供に自分と同じ職業に就いてほしい」わずか23.5%
自分の職業に対する社会的評価について、人々はどのように思っているのだろうか?自分の職業に対する社会的評価が「まあまあ、あるいは低い」と答えた人は52.9%、「低い」とした人は26.0%、「高い」は21.1%にとどまった。
職業別に見たところ、軍人および警察官のうち、「自分の職業に対する社会的評価は、他の職業より高い」と思っている人は、それぞれ半分を占めた。自分の職業に対する社会的評価が最も低いと考えているのは、農民、家政婦、サービス業従業員だった。注目すべきは、社会的評価が高いとみなされている職業のうち、医師・弁護士・高級技術者・看護師は、自身の職業の社会的評価について「中の下止まり」と捉えていた。
「子供に自分と同じ職業に就いてほしい」とした回答者は、わずか23.5%にとどまり、「子供に自分と同じ職業に就いてほしくない」とした人は41.3%に上った。また、「どちらとも言えない」は35.2%。社会的評価が高い高級技術者・大学教員・弁護士・医師のうち、「子供に自分と同じ職業に就かせたくない」と答えた人は半分を超えていた。
清華大学社会科学部の李強部長は、北京エリアの「望ましい職業」調査結果について、次の通り分析した。
中国と、海外の多くの国家における職業評価には、明らかに違いがある。中国の場合、望ましい職業が一致する傾向は諸外国より低く、矛盾する、あるいは分析する傾向は諸外国より高い。社会のモデルチェンジ段階において生まれる矛盾する価値観や社会規範は、人々の社会評価がバラバラになる原因となる。
「子供に自分と同じ職業に就いてほしい」職業で最も多かった2つの職業は、警察官と研究者だった。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年5月25日