2015年6月3日  
 

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「荒唐無稽な抗日ドラマ」で歴史を穢すことは許されない (2)

【中日対訳】 

人民網日本語版 2015年05月27日10:50

「抗日神ドラマ」が歴史に対して全くはばかることなく織り込むダジャレや視聴者の受けを狙った要素のつぎはぎは、歴史教育の欠如を表している。現代化に向けて邁進する社会の中で、人々は物質的な利益を追求して、精神を消費させると同時に、歴史教育も普遍的に失ってしまった。一部の優れた伝統的な文化や古い歴史的遺跡にまつわる抗日の歴史に対して、厳粛で真面目な体系的な教育に欠けている。

現在、一部の若者の間で「韓国フリーク」や「日本フリーク」が流行している。さらには外国を崇拝し、媚びへつらい、自国の歴史を全く知らない若者もいる。こういった社会現象がみだりに歴史を冒涜する制作者たちにつけいるすきを与えている。制作者が歴史を思うままに改ざんし、革命に命を捧げた烈士をからかったとしても、大規模な批判さえ起こらず、これによって仕事を失うこともないからだ。

文筆業に携わる人は時代の精神的な指導者になるべきである。しかし、現実には抗日神ドラマの歴史観や戦争観には深刻な偏りが見られる。これらの脚本家は戦争の残酷さを痛切に感じたことがないだけでなく、民族の革命烈士に対する無神経さや無関心な精神状態が表れている。また、愛国主義の気持ちや責任意識および全体の情勢を捉える意識が欠落しており、抗日戦争の苦難に満ちた複雑な歴史や、当時の中国の社会状況や民族心理に対する理解や深い認識に欠けている。歴史を詳しく知らない、あるいは戦争を理解していなければ、抗日戦争がなぜかくも長い年月にわたったのかを正確に理解することはできないし、中国人民が抗日戦争で偉大な勝利を得るために、どれほど苦難に満ちた壮絶な努力と重い代価を払ったかを理解することはできない。

芸術は想像の翼を広げてもいいが、必ず地に足が着いていなければならない。歴史を題材にしたテレビ・映画の制作は民族の尊厳や歴史の正しい気風を維持することを自覚するべきであり、思想の品格や芸術の気持ちを堅持し、現実主義やロマン主義的な精神を以て、この偉大な歴史の過程を脚本に書き、社会的公益性や経済的公益性を併せ持った素晴らしい作品で英霊の魂を鎮め、歴史を銘記するべきだ。(編集MZ)

「人民網日本語版」2015年5月27日            


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コメント

最新コメント

嵯峨 新一郎   2015-05-27114.158.77.*
ずっと前から、中国は、バカバカしい内容の抗日ドラマをいつまで作り続けるのだろうかと思っていたが、ようやく中国自身がそのバカバカしさに気が付いたようだ。大衆が見る娯楽作品なのだから、必ずしも高尚な芸術作品である必要はないだろうが、娯楽の内容にも天地の差があるものだ。