無人機「彩虹3」の模型
中国航天空気動力技術研究院の無人機「彩虹3」は、小型航空機用エンジン「TD0」の試作品を搭載し、このほど試験飛行に成功した。中国の中・大型無人機が「中国製の心臓」を持つという夢が現実になり、同分野における長期的な海外技術による独占状態を打破した。
天津大学内燃機関研究所が同エンジンの研究と開発を担当し、宗申動力機械株式有限公司が試作品を製造した。同研究所は今年3月、試作品の点火と性能指標試験に成功した。試験結果によると、試作品はプロジェクト開発の技術的条件を完全に満たした。試作品を搭載した彩虹3は4月29日、初飛行に成功した。
研究チームの専門家によると、この試作品はガソリンを使用するピストンエンジンで、その総合性能は海外の無人機用エンジンの水準に達しており、50kW/h〜150kW/hの無人機および汎用小型機の需要を満たすことができる。電気制御技術と多段式加圧技術の運用により、同エンジンおよび今後開発される製品は無人機の高空・長時間飛行の需要を満たすことができる。
海外から輸入している同タイプのエンジンの価格は約30万元(約580万円)。同エンジンの国産化とロット生産により、その市場販売価格が外国製品の3分の2以下になり、無人機および小型機の製造コストを大幅に削減できるようになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月7日