坂本さんは、「普洱の連綿と連なる茶畑の山や2000年以上の茶の古木を見ると、『天人合一』の文化理念がなぜ中国から生まれたのか、ついに理解することができた。現在のような物欲にあふれた時代の中で、中国の伝統文化は学び、大切にする価値がある」と語った。
近年、坂本さんは「日本人にプーアル茶を通して中国を理解させる」ことに尽力している。「小さな茶畑の背景にある歴史や文化は人々の想像をはるかに超えている。多くの日本人は中国茶文化を理解すると、中国茶の忠実な消費者となる」と坂本さん。
「現代の社会において、お茶を飲むという行為は、実のところ、非常に贅沢なこと。プーアル茶などの伝統茶は国際市場でもっと高い評価を受けるべきだ」と語る坂本さんは、「プーアル茶の磚茶(たんちゃ)、餅茶(ぴんちゃ)、沱茶(とうちゃ)などの伝統的な緊圧茶(押し固められたお茶)をより親しみやすく、手軽で科学的な商品に変え、いかに国際市場を開拓していくかが今解決しなければならない課題となっている。しかし、現在、インスタントプーアルなどの商品が生まれたことで、この難題もうまく解決できるだろう」という見方を示した。
坂本さんによると、日本のプーアル茶の消費者層はすでに10万人を突破しているという。「中日両国の交流は、例えば、両国の人々は共にお茶を飲むことが好きであるなど、多くの友好の基礎がある。たとえ中日両国の関係が不安定で、いくど試練を経験したとしても、お茶を媒介にした民間交流がそれによって絶えることはない」と語った。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年6月12日