浙江大学は2年前、サルの「つかむ」、「つまむ」、「握る」、「つねる」という4つのジェスチャーの脳波を読み取った。これにより「建輝」と名付けられたサルは、映画「アバター」に出てくるパワードスーツのように、「思考」によってロボットアームを操作し、異なる動作を行えるようになった。中国は2年後、この研究の成功を踏まえた上で、患者の頭蓋内に電極思考制御ロボットアームを植え込み、「グーチョキパー」という高度な動作を実現した。この研究により、ブレイン・マシン・インタフェース技術の臨床応用が大きく前進し、世界最高水準に達した。中国新聞網が伝えた。
浙江大学求是高等研究院教授の鄭篠祥氏は、「ブレイン・マシン・インタフェース技術の研究の目的は、人の外部の機械に対する効果的な制御の実現だ。これは中風、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脳卒中後の四肢の麻痺など、四肢の運動機能に障害のある患者に役立てられる」と説明した。
脳卒中は世界で2番目に多い死に至る病で、毎年620万人が死亡している。そのうち約170万人の患者が、脳卒中に関連する深刻な併発症を起こし、障害を残している。中でも四肢の麻痺は、主要な症状となっている。同研究により運動機能を回復し、患者の生活の質を改善できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年8月27日