数名の韓国人女性が、第二次世界大戦中、強制労働に就かされたとして、韓国で三菱重工業に対する損害賠償請求を起こした。原告の女性らは8日、東京で記者会見を開き、「私たちは、殴る蹴るの暴力を受け、無理やり労働させられた。一日も早く、加害者から謝罪の言葉を聴きたい」と訴えた。日本メディアの報道を引用して中国新聞網が報じた。
韓国の裁判所における1審・2審判決では、いずれも、原告の訴えが認められ、被告に賠償を命じた。だが、被告の三菱重工業は、控訴する準備を進めている。
東京の参議院議員会館で行われた記者会見において、原告のひとりであるヤン・クムドク(梁錦徳)さん(85)は、「給料が高く、学校にも通わせてもらえると聞き、当時13歳だった私は日本に行った。だが、それは全くの出鱈目で、私は騙された。正直に生きることをよしとする日本人が、70年前の過ちをなぜ認めないのか?」と涙ながらに訴えた。
ヤンさんら原告は、日本でも三菱を相手取り訴訟を起こしたが、日本の最高裁は、「日韓請求協定」にもとづき、損害賠償請求はすでに無効であるとの判断を下し、2008年に原告の敗訴という結果で終わっている。
これに反し、韓国の最高裁判所は2012年、損害賠償権は失効していないことを認めた。原告の女性らはその後、クワンジュ(光州)地方裁判所に損害賠償請求を起こし、勝訴した。クワンジュ高裁は、三菱重工業に対し、損害賠償の支払いを命じた。
弁護団のキム・チョンヒ(金正煕)弁護士は、「三菱は控訴する代わりに、誠意を示すべきた。日韓両国政府は、他の個別訴訟を含む強制労働関連問題の解決に向け、歩み寄る努力を続けるよう望んでいる」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年7月9日