〇洗眼薬
4千人以上の中国人観光客を乗せたクルーズ船は、上海、福岡を経て、韓国釜山(プサン)を訪れる予定だった。だが、韓国でMERS(中東呼吸器症候群)が流行したため、行程変更を余儀なくされ、鳥取県の港に臨時寄港、県西部にある日吉津村を観光した。
日吉津村の人口はわずか3455人、やってきた中国人より少ない。過去に同村を訪れたツアーはせいぜい200人あまりだったが、村をあげて中国人観光客を歓迎した。到着後、現地の店の商品は彼らに全て買い占められたという。多くの人が、洗眼薬、雪肌精(化粧水)、マグボトルなどを「爆買い」した。
〇電気炊飯器
韓国仁川(インチョン)空港航空運営委員会(AOC)は5月、空港の大型免税店各社に文書を発送した。文書には、「中国人観光客が免税店での買い物に夢中になり、搭乗時間に遅れ、そのために出発時刻も遅れるケースが多発している。免税店各店が、節度を持って中国人観光客に対する商品販売を行ってくれるよう望む」と書かれていた。
中国人観光客は、韓国の空港免税店で、電気炊飯器やジューサーなどの大型免税商品を買うことが多い。乗客1人が携帯できる手荷物の個数、重さ、大きさの条件を上回った時、持ち込みはできなくなり、搭乗前に手荷物超過料金を支払い、貨物として預けなければならない。この手続きにある程度の時間がかかるため、フライトの出発遅延につながる。
関係者は、「空港免税店は、少しでも売上を増やそうと、大量の免税商品を中国人観光客に薦めている」と証言している。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年7月17日