北京冬季五輪招致委員会の環境専門家である宋強氏は、マレーシアのクアラルンプールで28日、北京の環境ガバナンスについて人民日報記者の質問に答え、「冬季五輪の開催は、北京の環境ガバナンスにおいて独自の推進的役割を発揮する」と述べた。人民日報が伝えた。
宋氏は、冬季五輪開催に当たり、一部人工雪を使用することになるが、北京の水資源は保障され、五輪開催の需要を十分満たすもので、IOC(国際オリンピック委員会)の報告書の中でも明確に結論が出ていると紹介した。
「五輪招致開始当初、この地域で持続的利用可能な水資源について詳細なアセスメントを関連の研究機関に委託したところ、華北地域の水資源の持続可能性、計画は国のトップレベルであった。とりわけ、近年北京市で厳格な用水制度を実施しているため、水資源の管理は世界的にも比較的に先進的な水準にある」と宋氏は自信を示した。
また、2013年から北京で「2013年大気清浄行動計画」が実施されて以来、華北地域全体の大気の質は顕著な改善が見られ、特に今年上半期は多くの市民が「北京ブルー」を実感していると宋氏。計画では、2022年までに華北地域、とりわけ北京市の大気の質は更なる改善が見られるという。
宋氏は、「冬季五輪にはWHO(世界保健機構)が定める環境基準を満たす自信があり、その際冬季五輪開催が独自の推進的役割を発揮し、北京の環境改善に向け力強い推進力となる」と語った。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年7月29日