2015年7月31日  
 

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「この恩は生涯忘れられない」 元残留日本人孤児が語る中国の母

人民網日本語版 2015年07月31日16:16

養母の写真アルバムを開く二田口国博氏

70年前、中国国民は抗日戦争の偉大な勝利を勝ち取った。戦争の傷跡が残る中国国民は、その深い恨みを日本国民に向けることなく、広い心で数多くの中国残留日本人孤児らを受け入れ、育てた。日本の侵略戦争における孤児たちの物語は、日本の侵略の歴史の生きた証拠であり、そこには中国国民の寛容、善良、愛によりもたらされた感謝の思いが秘められている。

1989年7月、陳先国は妻と子ども2人を連れて瀋陽から東京に渡り、二田口国博と改名した。二田口氏は中国で生まれた日本人だ。祖国は日本で、故郷は中国。1930年、二田口氏の両親は開拓団として中国東北部を訪れた。その3年後、二田口氏が生まれ、第2次大戦末期、日本軍の勢力衰退に伴って父親は強制徴兵され、日本が降参する前夜に亡くなった。

当時大量の開拓団が帰国を試みたが、船の数に限りがあり、一部開拓団は待つしかなかった。母親と妹の3人で小学校に身を寄せ、寝床もない冷え切った地面の上で過ごした。冬に入ると、衣服も食料も足りず、妹は餓死、母親は凍死し、当時7歳の二田口氏は孤児となった。毎日のように多くの人々が死んでいくのを目の当たりにし、二田口氏は絶望を感じ、自分の命もそう長くはないと思い込んでいた。


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