2015年8月11日  
 

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選択権を子どもに預ける日本の教育 (2)

人民網日本語版 2015年08月07日09:45

私はこの話を上海の小学校の校長に話し、どうしてなのか尋ねてみた。この校長は、日本の基礎教育にとても興味を持ち、日本人学校の授業の視察にもよく出かける人である。この校長によると、日本は「忍耐」が一番大事な社会であり、どの大人も忍耐力が強く、子どもも我慢強いのだという。

これを聞いて、息子が3、4歳の頃、休暇を過ごしに上海に連れて行った時のことを思い出した。ある時、何人かの友人と集まって食事をした。皆、子どもを連れていた。大人は料理を頼み、子どもには自分で飲み物を注文させた。息子はほかの子どもよりずっと小さかったが、ウェイターのメニューの説明が終わってから頼んだのは息子だけだった。ほかの子どもは聞き終わる前に頼むか、聞きもせずに頼んでいた。飲み物がやってくると、息子の飲み物にだけバニラアイスが付いていた。ほかの子どもたちが騒ぎ始めてやっと、大人たちも、息子がどれだけ真剣に注文していたかに思い当たった。

日本人は、小さい頃から選ぶ権利を子ども自身に与え、選んだ結果の責任を子ども自身に負わせる。選択が間違っていたら後悔することになるから、選ぶということは簡単にできることではない。そのため日本の子どもは小さい頃から、限りある資源を利用して最大の利益を得ることを知っている。サッカーの練習も同じだ。日本人の子どもはコーチの話を聞いてから練習した方が、自分で勝手にボールを蹴るよりもおもしろいと知っているのである。


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