フランスでは「痩せすぎ」は犯罪
フランスのファッション界では「超スリム」なモデルが人気となり、多くの若者がその流行に乗るべく、モデルのような体型になろうとダイエットに励み、拒食症になってしまうことさえある。若い女性が拒食症になる事態となっているそのような風潮にメスを入れようと、フランスでは、神経学者で国会議員のオリビエ・べラン氏が、痩せすぎているモデルを雇用した事務所に罰金を科す法案をこのほど国民議会に提出している。同法案が可決されれば、モデル事務所は、モデル従事者の医療認証を政府に提出することが義務付けられる。事務所は医師の証明書を提示し、所属モデルの体格指数ボディマス指数(BMI)が基準値以内であると証明しなければならない。違反者は、最大6カ月の禁固刑や7万5000ユーロ(約1千万円)の罰金が科される。
「スモールサイズ路線」から「ビッグサイズ路線」へ
今年3月、ヴィクトリアズ・シークレットは、イタリアの企業と提携し、欧州市場拡大を狙っている。米国、英国、欧州諸国のどこであっても、「肥満率が高い」という課題が存在している。これまで、「スモールサイズ」路線を歩んできたヴィクトリアズ・シークレットにとって、「ビッグサイズ」導入は、大きな方向転換となる。もちろん、シェア獲得がねらいだが、この計画が功を奏し、英国人の間で受け入れられるかは、今後の動向を見守らなければならない。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年8月14日