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歴史は忘れることもできないし断ち切ることもできない (2)

人民網日本語版 2015年08月15日15:52

 無条件降伏の宣言から70年を迎えるこの年、日本が侵略と植民地支配の歴史的事実を認め、なすべき反省と謝罪をすることは、本来ならば問題にすらならないはずだった。だが厳しい現実は、勝利の成果は絶えず守り続けなければならず、人類の公理と正義に挑戦する思い上がった挙動は必ず抑え込まなければならないことを、人々に告げている。

 日本国内に出現している逆流に対して、国際社会と日本国内の有識者は強烈な憤慨と厳正な立場を表明し、日本の侵略と植民地支配の苦しみを被ったアジアの国々と反ファシズムの同盟国も厳しい警告を与えた。歴史を銘記し平和を守る力は常に最も力強い声となっている。

 戦後70年の歴史は、正義と悪との戦いが時間の推移とともには消え去らないことを示している。今日に至っても、日本は依然として、不名誉な歴史とドイツのように徹底的に決裂できてはいない。日本のような国に対しては、その言うことを聞くだけでなく、その行うことを見なければならない。本当の反省と謝罪は、掛け値なしの誠意によるものでなければならず、戦後の平和秩序に対する尊重と服従とを育むものでなければならない。安倍内閣は昨年、閣議決定の形で集団的自衛権を解禁し、平和憲法に背く安保法案を推し進めた。いわゆる「積極的平和主義」の背後にあるのは、歴史に挑戦し、公理や正義に背こうとする軽率な行動と思いあがりにすぎない。

 「それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります」。安倍首相の談話は一見、謙虚なようでもある。だが、「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」という文言は、国家と後世の人々に対して責任を持つものと言えるだろうか。あらゆる国において、後世の人々は、前人がなしとげた成果を継承するだけでなく、前人の罪がもたらした歴史的な責任も負わなければならない。歴史は忘れることもできないし、断ち切ることもできない。日本がもしも、侵略と植民地支配の歴史を正視する誠意を持たず、心からの反省と謝罪をしないのならば、国際社会の信頼を得ることもできないし、世界平和に貢献することもできない。

 日本は、歴史をしっかりと記憶してこそ、歴史に対して本当に責任を負い、明るい未来を切り開くことができるのである。(編集MA)

 「人民網日本語版」2015年8月15日


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