国家質量監督検験検疫総局(質検総局)のサイトが15日に発表した今年の1号リスク警告通告によると、フォルクスワーゲン(VW)の輸入車約7万8千台は、設計上の原因により、ステアリングコラムスイッチの電子モジュールに異物が混入し、クラクションが鳴らない、事故発生時にエアバッグが正常に作動しないといった安全上の問題が起きる可能性があるという。マゴタン、シャラン、ゴルフなど複数車種の名前が挙がる。「京華時報」が伝えた。
VWの中国法人・大衆汽車(中国)銷售有限公司がこのほど同局に提出した報告によると、設計上の原因により、VWの一部車両はステアリングコラムスイッチの電子モジュールに異物が混入する可能性があり、特定の状況下では、モジュール内部のケーブルが破損して、運転席のエアバッグの電気系統やクラクションの機能に影響が生じ、クラクションが鳴らなかったり、事故発生時にエアバッグが正常に作動しなかったりする。車両の配置によっては、これらの異常がハンドル上部にある電話や音響のスイッチの機能に影響し、安全上の問題となる可能性もある。
同公司がまとめた統計では、このたび問題が発見された車種は、2009~14年モデルのティグアン、イオス、シロッコ、シロッコR、クロスゴルフ、ゴルフヴァリアント、ゴルフR、マゴタンヴァリアント、マゴタンオールトラック、CC、シャランの各車種で、製造日が09年1月22日から14年5月6日までの計7万8083台。詳細は同公司のサイトでみることができる。同公司は現在、リコール(回収)計画を制定中で、リコール実施に先立ち、上記の欠陥による故障がみられた車両は、ステアリングコラムスイッチの電子モジュールを無償で交換するという。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年9月16日