サウジアラビア民間防衛局が発表した声明によると、24日、サウジアラビアのメッカ近郊で、イスラム教の大巡礼(ハッジ)に向かう信徒が将棋倒しになる事故が発生、少なくとも717人が死亡、800人以上が負傷した。人民日報が伝えた。
サウジアラビア民間防衛局によると、救急車220台と救援隊員4千人が、救援のために現地に赴いた。サウジアラビア赤新月社は、負傷者を搬送するため、ヘリコプターを出動させたという。
現地の新聞社の報道によると、今年、ハッジに出かけたムスリムは195万に上ったうえ、極めて暑い天気に見舞われ、最高気温は40℃を上回った。一部の高齢の参拝者は、熱中症にかかって体力が維持できなくなった。そのような人が、巡礼者の流れと反対方向に戻ろうとすると、将棋倒しなどの事故が発生しやすくなる。メッカ付近ではこの30年間、将棋倒し、交通事故、火災などがたびたび発生しており、多くの死傷者が出ている。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年9月25日