米アップル社が製造する初めての自動車が2019年に出荷されるという情報が、広く関心を集めている。専門家はこの自動車について、「独BMW製の電気自動車(EV)『i3』をベースに改造して生産される電気MPV(多目的車)となる可能性が高い」との見方を示した。南方日報が伝えた。
これは、中国動画サイト大手の楽視網が新事業として自動車製造に乗り出す計画を大々的に発表したことに続く、IT大手による自動車業界参入に関するビッグニュースだ。また、中国工業・情報化部(省)は、「充電口に関する国家基準3項目が審査・認可された。これは、我が国における充電接続プラグの国家基準改定作業において、重要な進展が得られたことを意味する」と発表した。
分析によると、新エネルギー自動車産業の市場での急成長に伴い、一連の関連措置が次第に完備され、伝統自動車業界以外の新たな力が続々と参入、業界の生態系全体に新たな好循環が生まれつつある。
〇アップルの新車、4年後に誕生か
アップルは今年2月、EV分野での戦略配置を固め、電池メーカーのA123システムズ、テスラ・モーターズ、伝統自動車メーカー・フィアットグループなどから、多くの人材を誘致した。アップルのEV開発プロジェクト「タイタン」のメンバーは、600人から急速に1800人に増えたという。アップル初のEVは2019年に出荷される計画で、BMWと提携し、同社EV「i3」をベースとしたMPVを製造する見込みが高い。
アップルがEV市場に意気揚々と参入するのは、新エネルギー自動車産業の典型的な縮図と言えよう。新エネルギー車は、各国が推し進める刺激策のもと、物凄い勢いで成長を続けている。特に、中国市場は成長スピードが世界で最も速い市場となった。