北京農学院の万平教授、中国科学院遺伝・発育生物学研究所の凌宏清研究員と田志喜研究員が率いる研究チーム、深セン華大遺伝子研究院の王俊研究員、国際半乾燥熱帯作物研究所のラジフ博士はこのほど、アズキの基礎研究・分子育種の研究を促進するため、アズキの全ゲノムシーケンスを実施した。人民日報が伝えた。
万教授によると、アズキのゲノムシーケンス・組立・解析によって、アズキの重要な農学的遺伝子の鑑定・クローン・分子育種技術を促進し、中国のアズキの研究水準を高めることができる。古代より栽培されてきた作物であるアズキの原産国は中国で、世界30数カ国・地域で栽培されている。アズキはデンプン(57%)を豊富に含み、油脂(0.59%)が少なく、栄養価が高いことから、食品や健康食品に広く使われている。今回の研究で得られたゲノム情報は、比較ゲノミクスの研究に豊富なデータ資源を提供し、豆類の進化と馴化の関係の研究を促進し、豆類の長期的な進化の過程における、代謝の差によって形成される分子メカニズムを解析するのに役立つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年10月14日