オーストラリアの研究者はこのほど、人工ダイヤモンドを使いがん細胞の検出に成功した。これは将来的に、早期がんの発見で重要な力を発揮する可能性がある。科技日報が伝えた。
オーストラリア放送協会によると、シドニー大学の研究者は、ナノテクノロジーによって合成した人工ダイヤモンドの磁化を使うことで、本来ならば発光しないダイヤモンドを核磁気共鳴の検査で発光させられることを発見した。がん細胞を発見すれば、ダイヤモンドは核磁気共鳴の検査で発光する。
研究者はこの技術のメリットについて、手術をしなくてもがん細胞を正確に検出できる点にあると説明した。研究者はこれによって、膵がんなどの早期発見が困難ながんの検出を実現しようとしている。
科学者が使用した人工ダイヤモンドは、コストが割安だ。この検出技術は数年後、臨床試験の段階に入る見通しだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年10月14日