青島科技大学化学・分子工学学院の馬翠萍氏が率いる研究チームはこのほどオンライン上で、世界トップの権威ある化学誌「米国化学会誌」に重要な研究成果を発表した。この研究では、数種のDNAポリメラーゼが持つ内在的な逆転写酵素活性が見つかり、DNAポリメラーゼがDNAをテンプレートとしなければDNAを合成できないという従来の認識を変えた。これは迅速なRNA検査に対して、重要な意義を持つ。科技日報が伝えた。
RNA検査は一般的に、まず逆転写酵素の転写によりcDNAを合成し、それからDNAポリメラーゼの作用により増幅検査を行う必要がある。馬氏の研究チームの実験と研究によると、数種のDNAポリメラーゼは内在的な逆転写酵素活性を持つ。これはRNAをテンプレートとしcDNAに転写する能力であり、さらにこのcDNAを直接テンプレートとしその後の増幅実験を行うことができる。この流れに基づく検査は反応時間を大幅に短縮し、実験費用を削減し、核酸に対するリアルタイムの検査を可能とする。これは血中の核酸のスクリーニング、エイズウイルスやエボラウイルスなどの検査・防疫などの分野で重要な意義を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年11月3日