大型旅客機の機体組み立て拠点に牽引され、上海で完全な航空産業チェーンを形成する。中国商用飛機有限責任公司が上海をよりどころに、「一つの本部と6大中心地」という全体的な配置を構築している。開発設計、製造組立、マーケティング、顧客サービス、耐空証明、サプライヤーの管理の6大業務が次第に強化された。
誰が支払いをするのか
新型飛行機の牽引効果以外に、発注数がこれまでの重要な指標である。現在までで、C919大型旅客機はすでに国内外のクライアント21社から517機の発注を受けている。クライアントには中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空、海南航空やICBCリース、CCBリース会社などの航空機リース会社や、米国GECASやドイツの航空会社など国外のクライアントも含まれている。
一般的に通路が1本の旅客機発注は約300機で損益分岐点に到達するが、C919の損益分岐点は約500から600機と見積もっている。後発の市場参入者として、C919型機の価格はエアバスやボーイング社の同型機と比べ低めに設定しなければならないため、損益分岐点に到達させるにはより多数の飛行機を売る必要がある。
中国のトロイカ
とにかく、C919第1機のラインオフに伴い、大型飛行機は高速列車、原子力発電所と並んで中国製のトロイカに名を連ねるだろう。多くの業界アナリストは「高速列車、原子力発電所の成功経験があるので、大型飛行機の国際化への道のりはスムーズに進む可能性が高い」とより楽観的な態度を示す。