公開フォーラムで発言する慶応義塾大学の加茂具樹教授(資料写真)
加茂教授は、「中日両国は経済社会分野の協力において大きな潜在力と発展の余地を持つ。中日が直面する問題を共に解決する中で、両国は関係強化の新たなルートを見出せるだろう」とし、両国間の協力に期待を示したほか、「日本は、中国が過去30年間の経済発展を経て、国力が増したということを直視しなければならない。東アジア諸国間のパワーバランスには大きな変化が訪れている。一方で、日本の同盟国・米国が東アジア問題に自ら対処する力は相対的に弱まっている。だからこそ、東アジア、そしてアジア全体に大きな影響力を持つ日本と中国が、いかに協力を強め、東アジアの繁栄と安定に貢献するかは、今後両国が検討すべき課題と言える」と指摘した。
フォーラム参加者は「これまでの歴史の中で、中日両国は多くの紆余曲折を経験し、時には教訓を得てきたが、全体的に見て、双方の協力は競争を上回り、相互補完性は競争性を上回る。友好と協力は、両国の人々の変わらぬ願いだ。経済のグローバル化と地域協力の発展という背景の下、中日両国は時代の流れに乗り、両国協力の新たな1ページを開くべきだ」との見方を示した。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年11月5日