運動中の質量が60数トンに達する高性能有人遠心分離機が、飛行曲線に伴い回転速度を変える。記者は12日、中国工程物理研究院成都銀河596園区で、高性能有人遠心分離機の戦闘機の飛行シミュレーションを目にした。これは中国が独自に開発した、初の高性能有人遠心分離機試験プラットフォームだ。科技日報が伝えた。
中国工程物理研究院の遠心分離機開発チームのリーダーである黎啓勝氏によると、高性能有人遠心分離機は中国で唯一の、地上で高性能戦闘機の各種動作をシミュレートできる設備だ。これはパイロットが高性能戦闘機の高速移動、加速度を体験できる大型訓練設備で、戦闘機パイロットの選抜・訓練・防護の研究に必要な設備だ。
中国工程物理研究院総体工程研究所は2005年より、高性能有人遠心分離機のコア技術の把握に取り組み、2012年より高性能有人遠心分離機の製造に着手した。その最大加速度は15Gに達し、1秒で加速度を10G高めることができる。装置の動的反応時間は80ミリ秒で、完全に飛行シミュレーションの即時性の需要を満たす。装置は異なるユーザーのデータパッケージを搭載でき、異なる戦闘機、艦載機、有人宇宙船などの飛行シミュレーションの需要を満たす。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年11月13日
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