中国ネット利用者の間で海外通販熱がますます高まっており、海外通販の選択に影響を与える重要なポイントは価格だ。海外の第三者決済プラットフォーム大手のペイパルと世界的市場調査機関のイプソスがこのほど共同で発表した第2回グローバルクロスボーダー貿易調査報告によると、中国の通販利用者の35%が2015年に海外通販を利用しており、海外通販が猛烈な勢いで伸びている。また73%が海外通販を検討した主な理由として「価格」を挙げたほか、海外通販利用者の決定を大きく作用するのが輸送費であることもわかった。回答者の半数近くが、国境を越えたショッピングは輸送費が高いので興味を感じないとし、また半数が送料無料なら国境を越えたショッピングを試してみたいと答えた。「北京晨報」が伝えた。
北京商業経済学会の頼陽事務局長は、「中国人消費者にとって、国境を越えた買い物にはツール、ルート、輸送、言語などいくつかの大きなハードルが存在するが、現在のようにクロスボーダー海外通販プラットフォームが豊富になるにつれて、こうしたハードルは徐々に下がっている。関税や価格設定などの要因により、多くの商品は国内と海外との価格差が大きく、消費者自身にも質の高い海外商品への大きなニーズがあるため、海外通販利用者が通販利用者に占める割合が上昇するのは必然の成り行きだ」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年11月20日