台湾の「金馬賞」、「黒衣の刺客」が最多の受賞

台湾地区の台北市で21日夜、金馬賞の授賞式が開催され、「老砲児(Mr.Six)」で主演を務めた馮小剛(フォン・シャオガン)が最優秀主演男優賞を、林嘉欣(カリーナ・ラム)が最優秀主演女優賞を受賞した。台湾の侯孝賢（ホウ・シャオシェン）監督が旗を振った「黒衣の刺客（原題：刺客聶隐娘）は、最優秀作品賞や最優秀監督賞など、最多5賞を受賞した。中国新聞網が報じた。

馮小剛は授賞式を欠席したため、管虎(クワン・フー)監督が代わりに賞を手に取り、「僕はデビューしたばかりの俳優だから、最優秀新人賞をまずもらうべきだった。いきなり主演男優賞をいただくと、進歩の余地がなくなってしまう」とコメントした。

最優秀監督賞のほか、今年の傑出した台湾の映画関係者賞も受賞した侯監督は、「初めてこの映画祭に妻を連れて参加した。長く映画を撮っているが、いつも心にあるのは『楽しむ』ということ。映画を撮るというのは、僕の仕事であり、夢でもある」と語ったほか、「今ブームのデジタル化には撮り続けることができるというメリットがある。それに、コストも安い。だから、悩まずに、思い切って映画を撮ってほしい」と若い映画人を激励した。

「人民網日本語版」2015年11月23日