李克強総理が23日にクアラルンプールでマレーシアのナジブ首相と会談している様子 |
またインドネシアの高速鉄道プロジェクトは様々な紆余曲折を経て、中日両国が激しく競争した。今年3月27日、ボアオ・アジア・フォーラムの2015年年次総会に出席したインドネシアのジョコ・ウィドド大統領と会談した李総理は、「中国政府は、高い実力と優れた資質を持つ信用度の高い中国企業がより多くインドネシアでの投資・産業振興に乗り出し、高速鉄道やライトレールなどのプロジェクトの建設に参加することを奨励する」と語った。
半年後の10月16日、中国の高速鉄道の海外展開が歴史的なブレークスルーを果たしたことを象徴する中国・インドネシア鉄道プロジェクトの締結が実現した。中国の関連企業連合体とインドネシアの国有企業連合体は正式に合意書に署名し、インドネシアのジャカルタからバンドンを走る高速鉄道の建設での協力を決定した。
中国・タイ鉄道やマレーシア・シンガポール鉄道、中国・ラオス鉄道、これらの背後にあるのが、アジア横断鉄道網という構想である。1960年代に打ち出されていたこのコンセプトは、冷戦などの政治と経済の原因によって一度は頓挫していた。1995年のASEAN第5回首脳会議で、アジア横断鉄道は再び打ち出され、ASEAN首脳と中国政府との賛同を得た。
香港「文匯報」は論説で、欧州は、欧州各国を連結する欧州を横断する鉄道を建設したことで、地域全体の経済・社会が急速に発展したと指摘した。東南アジアさらにはアジア全体が鉄道でつながり、巨大な鉄道網が形成されれば、世界で第三のユーラシアランドブリッジがかかることになる。アジア横断鉄道の形成によって、東南アジア各国はさらに、昆明を通って中国の西部地域に入り、第二のユーラシアランドブリッジへと連結することもできる。これはアジア・欧州・アフリカの3大陸を連結する最大のルートとなるとともに、太平洋・印度洋・大西洋をつなげる壮大なランドブリッジとなる。
李克強総理が語ったように、「誠意、友好、相互利益、ウィンウィン」の歴史的な道は、(大航海で知られる明代の)鄭和の時期にすでに開かれていたものであり、舞台は海洋から大陸に映ったものの、依然として中国の絶え間ない努力が向かう目標となっている。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年11月25日