利潤や見込み利潤の減少を受け、企業は支出を減少させている。統計によると、日本企業の設備や工場への投資意欲は2四半期連続で前期比を下回り、下げ幅は第2四半期の1.2%から第3四半期の1.3%へと拡大している。これは第3四半期の日本経済の低迷の直接的原因となった。
日本経済の低迷は、輸出の不調も原因の一つとなっている。大きな環境の影響を受けた国際市場の需要低下は、日本の輸出減少に直接つながっている。とりわけ中国経済の鈍化が日本の輸出に与えたダメージは大きい。日本の財務省がこのほど公表した10月の輸出入データによると、同月の日本の輸出は6兆5400万円で、昨年同月を2.1%下回り、14カ月ぶりの輸出額減少となった。中国の需要は日本の輸出総額の18%以上を占めるが、10月の日本の対中輸出は3.6%の低下となった。
日本経済の衰退をもたらしている原因は需要だけではない。日本経済の振興は、賃金の引き上げだけで実現できるものではない。クリスマスと正月で消費はいくらか高まる見通しだが、日本経済を衰退から脱出させるために日本政府が考慮しなければならない問題はまだまだ多いと言えそうだ。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年12月1日