海外不動産ガイド(グローバルプロパティガイド)が発表したデータをみると、アジア諸国・地域の中で、主要都市中心部の不動産価格が最も高額なのは香港地区で、1平方メートルあたり1万9323ドルになる。大陸部は同6932ドルだが、マレーシアはわずか2181ドルで、アジアでは下から2番目だ。とはいえ、マレーシアの不動産価格はここ数年、猛烈な勢いで上昇しており、統計によると、クアラルンプールを含む人気投資エリアは、過去3年間で価格が4倍に跳ね上がり、09年の中国不動産市場に匹敵する勢いだ。
中国の住宅は土地使用権に70年間の期限があるのに対し、マレーシアの土地の私的所有権は99年間で、永久所有権のところも少なくない。住宅ローンの金利は4%と低く、物件引き渡し後にローンの支払いが始まるため、賃貸収入をローンの支払いに充てることができ、購入者の負担が大幅に軽くなる。
条件を満たした外国籍の個人とその家族に対し、マレーシア政府は10年間の長期滞在を認めている。10年以上のマルチビザがあること、マレーシアから第3国へ入国するための査証(ビザ)を申請できること、直系親族がマレーシアに移住すれば子供が国際的な教育を受けられ、卒業後は欧米の教育機関が発行した卒業証書を受け取れることなども、中国人がマレーシアの不動産に押し寄せる重要な原因だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年12月31日