中国の「コミュニティ」を拡大した習式外交 (2)

近隣諸国については「親、誠、恵、容」の理念が浸透しつつある。習主席は親戚回りのように韓国、モンゴルを訪問した。韓国では正しい義利観を実行する必要性を打ち出した。モンゴルでは近隣諸国が中国の発展に相乗りすることへの歓迎を表明した。

習主席の足跡は小国にも及び、「大国も小国も平等」という考えを真に体現した。2013年の初訪問国にはアフリカのコンゴを選び、青海地震後に同国政府が被災地に小学校を建設したことに言及し「真の友人は最も貴い」と述べた。

「中国のコミュニティは同盟結成によるものではなく、パートナーシップによるものだ。これは中国外交の世界に対する大きな貢献だ」。外交学院の王帆院長補佐は「包括的パートナーシップ、協力パートナーシップから包括的・戦略的パートナーシップ、包括的・戦略的協力パートナーシップまで、中国の各レベルのパートナーシップは増加している。習主席はパートナーシップによってコミュニティ、責任圏、共通利益圏を拡大している」と述べた。

過去3年間に習主席は毎年BRICS首脳会議、G20サミット、上海協力機構加盟国元首理事会、APEC首脳会議などに参加した。習主席はBRICSのパートナーに「本物の黄金は火に遭っても変質しない」と語った。上海協力機構のパートナーに対しては地域の安全・安定を共に維持することを呼びかけた。G20に対しては経済改革を共に促す発展パートナーとなることを提唱した。

「中国の夢」から「アジアの夢」へ、さらに「アフリカの夢」へ。「東アジア運命共同体」から「アジア運命共同体」へ、さらに「人類運命共同体」へ。「一帯一路（1ベルト、1ロード）」とユーラシア経済連合との連結、アフリカの「2063アジェンダ」との連結……中国はまさに世界各国と自在な意思疎通のチャンネルを構築している。

アジア太平洋自由貿易圏ロードマップから湾岸協力会議―中国自由貿易協定交渉まで、アジアインフラ投資銀行から中国―国連平和・発展基金まで、中国―ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体フォーラムから中国―アフリカ協力フォーラムサミットまで。中国は実務的措置によって外交の新構造を構築している。（編集NA）

「人民網日本語版」2016年2月4日