たとえば2014年9月、トングリ砂漠の汚染問題がメディアに取り上げられると、各方面から幅広く注目が集まった。15年7月には、政治協商会議人口資源環境委員会が内蒙古(内モンゴル)自治区と寧夏回族自治区を訪れ、「トングリ砂漠汚染対策」について監督に関連した専門的な調査研究を展開した。このたびの調査研究では政治協商会議の委員、学術専門家、ニュースメディア、関連当局のパワーを結集させ、大々的な調査も行えば個別の調査も行い、調査研究チームの「大部隊」が現場で大々的な調査を進めると同時に、「小分隊」を汚染企業から近い距離にある同自治区中衛市東園鎮の複数の村に派遣して個別調査を行い、村で無作為に選んだ約40人を取材し、家庭訪問で約20世帯を調査した。このような着実で、顔の見える監督の力がより強くなり、関連の問題の解決を促進した。
15年6月に複数の委員が注目した「西部農牧畜区包虫症対策」の調査研究も典型的なケースだ。包虫症(エキノコックス症)は人にも家畜にも感染する寄生虫の病気で、主に人の肝臓、肺、脳などの部位にダメージを与え、生命や健康に深刻な危害を与える。病気は主に西部の農牧畜区に広がり、この病気によって農業や牧畜に従事する人が貧困に陥ったり、貧困状態に戻ったりする現象が非常に目立つ。政治協商会議民族・宗教委員会と政治協商会議教科文衛体委員会がそれぞれ調査研究チームを編成し、青海省、四川省、新疆維吾爾(ウイグル)自治区、寧夏回族自治区などで調査研究を行い、具体的な意見と提案を数多くうち出した。こうした提案は関連当局に非常に重視された。国家衛生・計画出産委員会は研究を経て第13次五カ年計画期間の対策計画など10項目の措置を編成し打ち出した。科学技術部は包虫症を第13次五カ年計画期間の重大動物疾病予防コントロール技術研究開発計画に組み込んだ。昨年11月、国は四川省甘孜州石渠県の包虫症総合対策モデル事業を正式にスタートした。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年3月6日