中国は、制裁そのものは目的ではなく、対話と交渉こそが朝鮮半島核問題を根本的に解決する正しい道のりだと考えている。「国連安保理が決議を打ち出したのは、朝鮮半島核問題をもう一度話し合いの軌道に戻すため。これは政治的解決の新たなスタート、『布石』となるだろう」——。人民日報は3月5日、国際論評「鐘声」を発表し、安保理の制裁決議に対する中国の見方を説明、「朝鮮半島問題の問題の根源は、冷戦の遺物および各関連諸国間の深刻な不信任にある」「六者会合の早期再開を共に推進することによってのみ、朝鮮半島核問題は真の転機を迎えることができるかもしれない」と強調した。
米韓両国の終末高高度防衛ミサイル「THAAD(サード)」配置に関する協議は安全保障の懸念を呼んでいる。中国の劉結一国連大使はメディアに対し、「中国は朝鮮半島にTHAADを配置することに反対する。なぜならこうした行為は中国と地域諸国の戦略的安全利益を損ない、半島の平和・安全・安定という目標に背き、半島問題の政治的解決に向けた国際社会の努力を深刻に破壊するためだ」と述べた。(編集SN)
「人民網日本語版」2016年3月6日