3月7日午後、夕陽の残照が映える大阪の長居陸上競技場では、リオデジャネイロオリンピック2016女子サッカーアジア最終予選第4戦・中国対韓国の激闘が繰り広げられていた。新華社が報じた。
先月下旬、リオ五輪女子サッカーでアジアに与えられた2つの出場枠をめぐり、中国・オーストラリア・日本・韓国・朝鮮・ベトナム6カ国の女子サッカー代表チームが大阪で激戦の火ぶたを切った。第3戦まで終わった時点で、オーストラリアが3戦全勝・勝ち点9でトップ、中国は勝ち点7で第2位、朝鮮は勝ち点5で第3位につけた。
勝ち点で上位2チームに遅れをとった韓国は、同日の対中国戦が、五輪出場権を獲得できる最後のチャンスとなり、勝利あるのみで、負けることはできなかった。試合開始後、韓国メンバーは背水の陣で臨み、総力を挙げてゴールを目指した。これに対し、中国メンバーは冷静に対応し、双方はお互いの陣地へ行きつ戻りつしながら、せめぎ合いが続いた。韓国は数度、中国ゴールを脅かすシュートを打ったが、いずれも中国のゴールキーパー趙麗娜選手に止められた。
両チームの膠着した局面は、前半43分で打ち破られた。中国が決勝点を決めるチャンスを作ったのは、中国のブルーノ・ビニ監督から「野馬(野生の馬)のよう」と評されたルーキー王霜選手だった。南米サッカー選手のような動きを見せる王霜選手は、相手方陣営の左サイドをドリブルで抜け、韓国のDF2名がこれを阻止しようと試みたが抑えられず、ボールを受けた中国FWの王珊珊選手のヘディングシュートが韓国のゴールネットに入り、中国が1点を先取した。
後半に入ると、両チームのボールの奪い合いはさらに激しさを増し、両陣営ともに、審判からイエローカードを提示される選手が出た。両チームとも得点のチャンスがあったが、そのチャンスを充分に生かすことができず、スコアは1対0のまま試合終了のホイッスルが鳴った。
韓国を下した中国は、4試合を3勝1敗・勝ち点10という優秀な成績で終え、リオへの切符を手にした。中国サッカー女子は8年ぶりのオリンピック出場を果たすことになった。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年3月8日