中国人民銀行(中央銀行)が7日に発表したデータによると、今年2月の外貨準備高は3兆2023億2100万ドル(約361兆296億7千万円)で、1月末の3兆2308億9300万ドル(約364兆5739億6600万円)より285億7200万ドル(約3兆2212億700万円)減少したが、減少幅は2月以前に比べて著しく縮小した。
中国民生銀行の温彬首席研究員は、「2月の外貨準備の減少幅が大幅に縮小した主な原因は、人民元レートの段階的な安定だ。今年の春節以降、人民元の対米ドルオフショアレートおよびオンショアレートはともに持ち直して上昇傾向に転じ、企業と個人の外貨取引への意欲が落ち着きをみせ、季節的要因またはパニック心理による購入需要が低下したことから、外貨準備の減少幅が縮小した」と説明する。
今後は、米連邦準備制度理事会(FRB)が引き続き利上げするとの見方が弱まり、自民元の対米ドルレートは現在の水準で弾力性が増すとみられ、外貨準備に過去数カ月間のような急速な縮小傾向が再び出現することはないとみられる。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年3月8日