多くの外国人が上海の生活費が高いとは感じていないのは、その所得の高さが理由かもしれない。HSBC銀行の2015年の国外に移住して仕事をしている人を対象にした調査では、中国に住む外国人の平均年収は約15万8000ドル(約1785万円)。一方、他の国の外国人の平均年収は10万4000ドル(約1175万円)だった。文化の違いや深刻な大気汚染などの問題があるものの、管理職に就いている人ならボーナスがあるほか、「汚染手当」がある会社まである。
不動産サービス企業・コリアーズ・インターナショナル(中国)の研究ディレクターは、「上海は外国人にとても適した場所」との見方を示している。
総じて言うと、上海は国際化と現代化の雰囲気に満ち、外国人にとっては暮らしやすいのだ。
管理職経験者や金融関係、エンジニア、情報技術、デザイナー、その他、高い技術や豊富な経験を持つ外国人は上海で、高い報酬がもらえる仕事を必ず見付けることができるだろう。上海で働いている外国人はすし詰めの地下鉄に乗って通勤し、昼にはワンタンを食べ、公園では高齢者らが中国将棋を指しているのをみることができる。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年3月14日