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中国製の一眼レフカメラ用レンズが日本の展示会で話題 (2)

人民網日本語版 2016年04月07日09:58

その後、丁さんは、IT系の起業ブームに乗り、他人がうらやむような成功を収めた。しかし、大学で専攻したコンピュータ数値制御設備や変電設備などに対する思いが常にあり、「製造業で成功したい」という夢を募らせていた。

そんな丁さんは、仕事の合間をぬって写真愛好家と交流した際に、「ドイツや日本製のレンズは高価すぎる」という不満を常に耳にしていた。そして、「知的財産権を持つと同時に、コストパフォーマンスの高い一眼レフレンズを作ることはできないだろうか?」と考えるようになった。

「安徽長庚光学科技」は、差別化戦略の道を選択し、着実なマーケティングを実施。インターネットを通して写真愛好家の意見を集め、市場の空白を埋めるために、クラウドファンディングを利用して、写真愛好家が本当に必要としているレンズを注文製作した。その他、オンライン販売限定という方法を採用することで、商品の販売コストを最大限削減した。

丁さんは、「起業のためには、情熱や創造力のほか、特に製造業では生産管理の経験も必要」とし、最近の政府活動報告で再度言及されていた「匠の精神」について、「1970年代生まれの私たちは、大国の『匠の精神』を引き継ぐという重責を担う能力も、責任もある」と語った。

国産レンズを生産する中国の企業はわずか3社。その1社である「安徽長庚光学科技」は昨年1年間で、レンズ5000枚以上を販売。うち、約2000枚が国外に販売された。同社の製品は価格の優位性を誇り、多くの写真愛好家が「安くて高性能」と絶賛している。

「現在、当社が研究開発する製品の種類は多くないものの、注文に製造が追いつかない状況」と丁さん。しかし、「今しなければならないのは、盲目的に生産ラインを拡大することではなく、今のチームが『匠の精神』を引き継ぎ、さらに多くの力を製品の研究開発に注ぐようにすること。今後も磨きに磨きをかける」と冷静な姿勢を示す。

そして、「各製品が市場に受け入れられなければ、企業は成長できず、『ラオワ』も今後、さらに大きな声を上げることはできない」と、自信にあふれた目つきで前を向いた。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年4月7日


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