江西省南昌市でこのほど開催された「南昌海昏侯墓発掘・秦漢地域文化」と題する国際学術セミナーで、関係専門家が、考古学専門家が海昏侯墓の内棺で、前漢の第9代皇帝・劉賀(りゅうが)の歯を発見したことを明らかにした。DNA鑑定が行われれば、その死の謎が明らかになるかもしれない。新華社が報じた。
同セミナーで、海昏侯墓の考古学チームの引率者である、江西省文物考古学研究所の楊軍研究員が、「内棺の整理をしている時に、劉賀の遺体の頭部には大部分の歯が残っていることを発見した。DNA鑑定が行われれば、その死の謎が明らかになるかもしれない。また、劉賀がどんなものを好んで食べていたのか、例えば、かたいものが好きだったのか、やわらかいものが好きだったのかが分かるかもしれない」と語った。
海昏侯の劉賀が念入りに埋葬されていることに関して、広州大学公文書館の館長を務める呉小強教授は、「被葬者の特別な境遇と密接な因果関係があるだろう。劉賀の祖母である李夫人は、漢武帝の寵妃。死後、皇后として埋葬され、遺言で、『兄弟、子孫を漢武帝に託す』とし、昌邑王(劉賀)が即位できるように図った。これは、海昏侯が念入りに埋葬されている理由の手掛かり」と説明している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年4月21日