キーワードは「ユーモア」
ユーモアに富む人物設定やコメディタッチな古沢良太の作風が、「デート~恋とはどんなものかしら~」では特に発揮されている。「日本の恋愛をテーマにしたドラマは新鮮味がなくなっている。視聴者もそのようなテーマには免疫ができてしまった。個性あふれる性格の登場人物を設定することで、フレッシュ感を出して、視聴者の興味をそそるほか、社会的なリアリズムも考慮に入れている。日本では現在、恋愛に興味を持たず、結婚したくないと考える若者すら増えてきている」と古沢良太。しかし、同ドラマではポジティブな恋愛観が伝えられ、最終回で主人公の2人が結ばれることに関して、「過去の恋愛ドラマはロマンチックすぎた。それで、ドラマを通して、恋愛中に起きる悩みや心の痛みを表現したかった。主人公はそのような恋愛における障害を乗り越えて、最終的に相手と付き合うことを選ぶ。これこそが最もおもしろいところ」と語る。
古沢良太の脚本でキーワードとなるのが「ユーモア」。「デート~恋とはどんなものかしら~」では、日本人にしか分からない笑いのツボがたくさんつまっており、「中国版の製作で最も難しいのが中国人の笑いのツボをどのようにして盛り込むかという点」と古沢良太。